 人間たちは、テングとブタに二分されている。 鼻を持つテングはブタに迫害され、殺され続けている。 外科医の「私」は、テングたちを救うべく、違法とされるブタへの転換手術を決意する。 一方、自己臭症に悩む刑事の「俺」は、二人の少女の行方不明事件を捜査している。 そのさなか、因縁の男と再会することになるが・・・・・・。 日本ホラー小説大賞短編賞受賞作「鼻」他二編を収録。(裏表紙より)
<こんな価値のない人を助けても、意味ないですよ>
『世にも奇妙な物語』が大好きな私には、たまらない設定です。 (それでも、平山夢明さんの作品はどうしても読めませんが。)
「暴落」では、「人間の価値」を「株」に例えていて、現在、株取引に使われる用語がそのまま出てくるのがユニーク。 話が進むにつれ、その着眼点に驚かされますが、オチが予想通りだったのが残念かな。
「受難」の不条理っぷりと、何とも言えない終わり方も好み。
そして「鼻」。 深読みするとつまらないだろうと思って、心を無にして読んでいたら、なんと一番重要な真相をスルーしてました。 解説を読んで、「ああ!」と驚くマヌケぶり。 う〜ん、でも、上手くできてます。感心。
経歴でまたビックリ。 発想といい、「ひょこたん」といい、著者は20代前半くらいだと思っていたので意外でした。 | |