 何人も書物の類を所有してはならない。 もしもそれらを隠し持っていることが判明すれば、隠し場所もろともすべてが灰にされる。 そんな世界で育った英国人少年・クリスは、「ミステリ」という書物を探しに日本へやってきた。 小さな町に辿り着いたクリスは、扉や部屋内に赤い十字架のような印が残されている家々を発見する。 そして、町には森に迷い込んだ人々は首なし死体になるという伝説まであった。 それは、なんと『探偵』の仕業らしい・・・?
<どうせすべて妄想だ。あまりにも狂気じみている。 けれど、何処から何処までが非現実だ?>
再読すると全く違う画が浮かび上がるというこのトリックは大好き。 素直に驚いてしまいました。 そりゃ、この世界が舞台でないと無理だわ。美しい!
『アリス〜』と同じく、今回も殺人の「動機」はとても変わっています。 最終的に、グロ描写も必然だったと判明するので、後に残らなくて助かるのです。 これが無駄に気持ち悪く感じる誉田作品との違いですね。
ミステリのない世界で犯罪を行う方法、そのヒントとなる「ガジェット」というアイテム。 何だかゲームっぽいですし、詰めの甘さも感じますが、こういう遊び心にはワクワクさせられます。 ただ、肝心の事件に集中できなくて、どういう展開になるのかさっぱりよめない。 何もかもが謎のまま、ラストまで引っ張ってこられるのです。 読ませる力はすごいですが、終盤までのモヤモヤ感が不満かな。 最後まで読んで、やっと作品の魅力に気付いた、という感じです。
もし続編が出るなら、さらに楽しめそう。
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ときわ姫 > めみさんはかなり満足されたようですね。良かった!私はエノが気になっています。続編でエノのことをもっと書いてもらえたら嬉しいのですが。出るかなあ。 (2007/04/12 21:28) めみ > ときわ姫さん、これは読んでおいて良かった!トリックがツボ直撃でしたよ。ありがとうございます〜。今回は世界の仕組みにページをとりすぎて、エノの背景が見えませんでしたね。これ一冊では消化不良ですよ〜。ぜひ続けてもらわないと! (2007/04/13 15:51) | |