 異色作家として有名なスタンリイ・エリン。 今が翻訳モノに慣れるチャンスかも!と調子に乗ったのが間違いでした。 古さもプラスされ、かな〜り読み辛かったです。 度々出てくる「〜しちまった」という訳も苦手だし。 これだと、クイーンは一生無理かも。
とても不思議な10作品。 これは、ミステリとして読まないほうが良いような。 ラストは読者の想像に任せる、という作品が多いのです。 でも残るのはモヤモヤ感ではなく、とびっきりの不安感だという、まさに「奇妙な味わい」。
表題作の『特別料理』と『アブルビー氏の乱れなき世界』が一番解りやすいオチでした。 後味で選べば『決断の時』が良いですね。
「訳者あとがき」ではエリンの作品を訳す大変さが書かれています。 訳者曰く、エリンの作品を楽しむには『想像力だけでなく、ある程度の素養が必要』とのこと。 素養のない私でも雰囲気に酔いそうになったので、やはり凄い才能なのでしょうね。 | |