2006年08月16日

クリスマス・プレゼント/ジェフリー・ディヴァー ★★★★☆


海外ミステリはめったに読むことはありません。
でも、この作品の評判の高さに好奇心がウズウズ。
なにしろ、原題が『Twisted(捻り)』なのですよ。
16作品すべてのラストにどんでん返しがあり、伏線とミスディレクションが満載!
先日、笹沢左保さんの『どんでん返し』を読みましたが、昔の作品なので物足りなかったのですよね。
本書には参りました。


もちろん翻訳形式が苦手なので、第一話の『ジョナサンがいない』の読み始めはかなり憂鬱でした。
でも、そのオチに仰天。これは面白いかも!
読み進めるうち、皮肉な結末が多いことに気が付きますが、後味の悪さよりも驚きの方が上です。
夫婦の不仲というテーマが多い中、それを逆手にとった作品もあり、もう見事としか言いようがない。

一番のお気に入りは『三角関係』。世界が変わりました。
「そういう解決策もあるのか!」と唸ったのは『ビューティフル』
そして『ひざまずく兵士』のラスト一行は衝撃的。

なんと、この著者は『ボーン・コレクター』の原作者だったのですね。
表題作の『クリスマス・プレゼント』では、車椅子の犯罪学者・リンカーン・ライムが登場します。
展開は少しあざとかったですが、映像化したら映えそう。

若干、似たようなテイストの作品もありましたが、ほぼ満足です。
読み慣れていない分、少々肩がこりました。
でも、国内ミステリでこれほどレベルの高い短編集なんて期待できないし、やっぱり読んで良かった!
評判通り、「このミス」でのランクインは間違いないでしょう。

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ROY > こんにちは。これは傑作ですよね!
僕も「三角関係」にはやられました・・・。あったかい「ノクターン」も好きです。 (2006/08/17 17:52)
めみ > ROYさんも読まれていたのですね!図書館でも凄い人気でかなり待たされましたよ〜。「三角関係」には不意をつかれましたよね〜!巧いなぁ。暗いストーリーの多い中、唯一「ノクターン」は心が温まりました。でも、これもヒネリがあるのでは・・?と疑ってしまうのが悲しいですね(笑)。 (2006/08/17 18:34)
たろ > 3日かかってようやく読み終えました。面白かったですが、16編はちょっとお腹いっぱいです。『三角関係』はうまいですね。読み返すと、随所に伏線があったのになあ。あれは見事でした。
僕は『被包含犯罪』が好きです。題はなんとかならんのか?、でしたが、あの淡々とした検事がよかったです。助手のチャック・ウーになって、「先生(汗)」と狼狽し、「先生!」と握手したい気分でした。 (2006/08/25 15:52)
めみ > たろさん、私も読み終わるまで数日かかりました〜。再読して2度楽しめる作品ばかりなので一向に進まないのですよ♪『三角関係』はやっぱり見事ですよね!先入観を巧みに利用されました。『被包含犯罪』の駆け引きには痺れました〜。たろさんの興奮がよく解ります(笑)。こういうドラマチックな結末はまさに爽快ですね☆ (2006/08/25 19:10)
posted by めみ at 18:36| ジェフリー・ディヴァー