ミステリ中心の読書メモ。コメントは何気に承認制です。
2008年07月07日
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 師匠・梅寿に「おまえが星の家柿鐘を継げ!」と、東京に呼び戻された笑酔亭梅駆こと星祭竜二。 有名落語家と大名跡を賭けた襲名対決が勃発!? ツッパリ竜二のハラハラ・ヒヤヒヤ青春落語ミステリー第3弾。(bk1内容説明より)
<噺家殺すにゃ刃物は要らぬ。あくびひとつで即死する>
やっぱり、このシリーズ大好き!
第3弾は、ほとんどミステリではなく、各話タイトルの落語の絡みも控えめな印象。 新しく登場した吉原あかりのキャラが良い味出してます。 小学校で落語をしたり、1人で博多の演芸場に出演したり、勝手に大名跡の襲名を決められたり、竜二に降りかかる災難にこちらもハラハラ。
一話毎に騒動に巻き込まれ、翻弄されながらも確実に芸を極めていく竜二。 傍若無人だけれど、誰よりも竜二を理解している梅寿。 この2人の関係がとても温かいのですよね。 最終話ではじ〜んときます。 これからも、竜二の成長がとても楽しみです。 | |
真相に触れています。
posted by めみ at 23:19|
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田中啓文
2006年10月05日
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 『蛇含草』前作でO−1グランプリに出場が決定した竜二。結果は散々で、東京と大阪の落語の「粋」の違いを考えさせられる。 『天神山』超人気芸人の武者河原ハテナの付き人を務めることになった竜二。ひょんなことからTVに出演することになり・・・。 『ちりとてちん』ハテナの紹介でバラエティーのコーナーを持つことになった竜二。取材拒否の豆腐料理専門店に突撃して許可をもらうという内容なのだが・・・。 『道具屋』ラジオの仕事をもらった竜二は、なかなか努力が報われずに空回りしていた。そんな時、梅寿の勧めで猿右衛門師匠のところで稽古することに。 『猿後家』梅寿の所属する松茸芸能の社長が代替わりすることになり、演芸場に落語家が出れなくなるという危機が。 『抜け雀』松茸芸能をクビになった梅寿は個人事務所を立ち上げると言うが、運営資金の当ては全くない。偶然、鳥巻商事の社長と出会った竜二は、ある取り引きをもちかける。 『親子茶屋』鳥巻社長の立ち上げた芸能プロで独演会を開くことになった竜二。しかし、梅寿を裏切ったことで周りの反応は冷たく・・・。
お気に入りの作品がシリーズ化されるのって本当に嬉しい! 待ってましたの第2弾です。
面白かった〜! 今回は前作よりもグッとミステリ色は薄く、竜二の成長話がメインとなっています。 落語だけを強調するのではなく、竜二が今まで軽視していた漫才師やTVタレントに対しても、考えを改めていくところが楽しいのですよね。 そのためか、前作で才能があるとされた竜二は今回は見事なくらいコテンパンにされます。 今回も梅寿師匠の人情や名言がたっぷり。 『ちりとてちん』のオチには笑い転げ、『道具屋』のラストはじ〜んとさせられ、『抜け雀』の展開には驚かされます。
<幽鬼夜魂々教(雪やこんこん教)>や<幽鬼夜斎無能厄先生(有機野菜無農薬先生)>など西澤作品かい、とツッコミたくなるような名称も登場。 田中さん、楽しんで書いてるなぁ。 第3弾も早めにお願いします!
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イギー > わーわー第2弾読まれたんですね??今、図書館で予約中です。私もお気に入りのシリーズが増えて嬉しいのと、早く読みたい苛立ちと・・。首を長くして待っています! (2006/10/05 22:57) めみ > イギーさん、とても面白かったですよ〜!やっぱり梅寿師匠はむちゃくちゃです(笑)。今回はミステリとしては弱いですが、どれも笑いあり涙ありの良い話でした。イギーさんにも早く順番が回ってきますように・・・。ご感想、お待ちしております! (2006/10/06 14:59) | |
posted by めみ at 21:53|
田中啓文
2006年08月14日
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 テナーサックス奏者・永見緋太郎が数々の事件を推理する7つの連作集。
永見は頭が良く演奏も素晴らしいのですが、ジャズ以外にはほとんど興味がない。 空気を読まないあっけらかんとした発言に、毎回クインテットのリーダーである「私」をハラハラさせます。 この一般人と少しズレた感覚が笑いを誘うのですよね。
ミステリ的には、特に驚くような真相もなく、普通かな。 悪役がみんな同様のキャラというのも深みがないし。 でも、不思議につまらないとは感じませんでした。 薀蓄がうるさくないので、サクサクっと読めるのもポイント高いです。
章ごとに<田中啓文の「大きなお世話」的参考レコード>が紹介されていて、ジャズに対する情熱が伝わってきます。 田中さん自身もテナーサックス奏者だということで、ご自分のバンドのアルバムが紹介されているのもご愛嬌。 ジャズには全く無知ですが、なかなか楽しめました。
まさかと思ってましたが、今月には『笑酔亭梅寿謎解噺2』が出るそうで。 嬉しすぎる! | |
posted by めみ at 18:33|
田中啓文
2006年08月02日
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 両親を事故で亡くし、高校も中退、何度も警察にやっかいになっている鶏冠頭の竜二。 ある日、元担任教師・古屋に無理やり落語界の大御所である笑酔亭梅寿の元に連れてこられ、弟子入りをすることに。 上方落語の世界を舞台に描く、青春落語ミステリ!
面白い!の一言。
チンピラ風情の若者が落語の世界に進む、という設定だけならここまで魅力を感じなかったでしょう。 この笑酔亭梅寿のキャラが素晴らしいのです! まず、竜二の紹介者になってくれた古屋(梅寿の元弟子)に目覚まし時計や花瓶をぶつけるわ、気絶すれば耳に酒を注ぎこむわ・・・。 この飛ばし具合で掴みはOK! 弟子となった竜二も殴られ蹴られ・・・散々な目に。
そんな乱暴者で大酒飲みの梅寿ですが、実はかつて関西落語協会の会長を務めたほどの名人。 彼の芸は客席はもちろん、落語に興味のない竜二をも魅了するのです。
脇を固める登場人物も魅力的です。 梅寿の妻の千都子、息子の竹上刑事、兄弟子の梅春、嫌がらせを繰り返す梅雨、お笑いを目指すチカコ。 あちらこちらに「人情」が溢れていて安らげる。 それは落語の根本も同じ。
ミステリとしてはともかく、竜二の成長小説としては絶品。 竜二が落語に魅了されていく様子や、仲間の支え、そして、破天荒な梅寿がふと見せる情がなんとも心に染みるのです。 あと、現在の若手ブーム(M−1など)の流れも取り入れているのに驚きました。 古典落語ではなく新しい笑いを目指そうとする竜二が、挫折や苦悩の果てに気付く「古典の奥深さ」。 原点に返ろうとする竜二を迎える梅寿の背中にじ〜んとしました。
大阪弁が完璧でコテコテなのが嬉しい。 活字でこれほど絶妙なニュアンスが出るものなんだ・・・。感心。
この著者はホラーやSFや駄洒落満載の作品で有名だそうですが、落語とジャズに関しては大真面目になるそうです。 なるほどなぁ。
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posted by めみ at 18:27|
田中啓文
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