 因業な金貸し婆、お吟のもとに現れた謎の若い男、浅吉。 お吟のもとで押しかけ居候を始めた浅吉には、実は秘密の目的があった・・・。 相棒の烏、勘左とともに、浅吉が貧乏人を救う!
<振る袖がねえなら、拵えてやったほうが早えだろ。>
烏金というのは、朝に借り、夕方返す金のこと。 金を貸しても、返して貰えなかったら意味がない。 それなら貸した相手を、商売で儲けさせればいいじゃないか。 これは、現在のマイクロクレジットという仕組みです。 資金繰りの出来ない侍や、貧しい子供たちのために、策を練り、奔走する浅吉の姿は立派です。 金儲けの方法がもっと奇抜だったら、面白かったかもしれません。
浅吉のお吟への目的が終盤で明らかになるのだけれど、その謎で最後まで引っ張るのは弱いと感じました。 確かに意外な真相でしたが、私としては最初から解っていたほうが、別の気持ちで読めたのにと少し残念。 数々のエピソードにも心惹かれることなく、どれも印象に残りませんでした。 やっぱり、ゴメスシリーズのインパクトが強すぎます。 | |