2007年08月08日

疑惑/折原一 ★★★☆☆


折原作品はやっぱり短編の方が好きです。
今回は、個人的に結構楽しめました。

『偶然』・・・「母さん?俺だよ、俺」。受話器を取った房枝に怪しげな声が・・・。
『疑惑』・・・夜な夜な部屋を出てゆくひきこもりの息子は、もしや連続放火犯?
『危険な乗客』・・・謎の猟奇殺人が世間を騒がせる折、新潟行き快速電車で隣り合わせた女性客からはなぜか血の臭いが・・・。
『交換殺人計画』・・・遺産を狙って父親の殺人を企てる息子。交換殺人計画の全貌とは?
『津村泰造の優雅な生活』・・・家をリフォームして快適な老後生活をおくる津村。悩みは隣の騒音おばさんと、家出したきりの不肖の息子・・・。
特別収録
『黙の家』


振り込め詐欺や、放火、騒音おばさんなど、話題になったテーマを絡ませながら、意外な着地へと導くテクニックはスゴイです。
『偶然』の真相には一番驚きました。
このタイトルだけに、文句が言えません。巧いなぁ。
posted by めみ at 23:35| 折原一

2005年12月02日

グッドバイ〜叔父殺人事件〜/折原一 ★★★☆☆


ぼくの叔父が集団自殺をした。
閉め切ったワゴン車で練炭を使ったのだという。
ところが叔母は「自殺に見せかけて誰かが殺したんだ」といってきかない。
こうしてぼくは叔母に命じられ叔父の死の「真相」を探ることになったのだ。
ぼくは遺族として他の自殺者の家族と会ううち、この集団自殺を以前から追いかけていたジャーナリストがいたことを知る。
そして、ぼくは何者かに監視されていることに気づいた。
やはり単なる「集団自殺」ではなかったのか?
ぼくは狙われているのか?(あらすじより)


続けて折原作品二作目です。
 
こちらは題材が新しく、ストーリー自体が面白かったです。
ジャーナリストが集団自殺前にメンバーへの取材を行うというアイディアには驚きました。
実際問題では、倫理的に無茶な行動ですが。
一人ひとり、「死」を考えるに至るまでの心の動きがしっかり描かれています。

ただ、やはりミステリ面に惹きつけられないのです。
この作品、評判は良いとのことなので、私には折原さんの作風が合わないということが確定しました。
犯人やトリックなどに全く興味が沸かないし、真相が明かされても驚きがない。
とても読みやすいのだけど途中で飽きてしまうのです。
折原さんの短編はとても好みなのですが・・・。
もう長編を手に取ることはないかな。

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あん > 折原ずいてますね。感想、わかります。最近のは読んでないのでわかりませんが、折原さん、結構設定が斬新だし、いつも物語の導入部分は魅力的なんですよね。でも確かに途中でちょっと飽きちゃいます。人物も嫌な感じの捻くれ者が多いですよね。私も合わないなあ…。 (2005/12/02 23:30)
めみ > あんさん、そうなんですよ〜。私も長編は6、7年ぶりに読んだのですが、キャラが全く一緒だし、現代劇で「イヒヒ・・・」なんて台詞、ありえないでしょ(笑)。ホント、導入部分はワクワクするのですが、好奇心が最後までもたないのですよ。なんせ冗長です! (2005/12/03 02:25)
あん > イヒヒは相当やばいですね…。
ところでついに辻村さんの新作読みました!正直期待はずれかも。感想UPしてるので読んでみてください。 (2005/12/03 16:45)
めみ > あんさん、早速手に取られたのですね。突っ込みどころが少なくなったという点は確かに期待ハズレですよね。何を楽しみに読めば良いのか・・・。 (2005/12/03 21:28)
posted by めみ at 16:17| 折原一

2005年12月01日

偽りの館〜叔母殺人事件〜/折原一 ★★☆☆☆


久しぶりの折原作品です。
初期の頃は見事な叙述トリックに仰天したものですが、さすがに食傷気味になりずいぶん遠ざかっていました。
なので、今回もあまり期待せずの読書だったのですが・・・。

う〜ん、面白くない・・・。
終始、展開がバッチリよめてしまいました。
相変わらず折原作品特有のステレオタイプの登場人物なので、思考や行動が単純すぎて感情移入ができないのです。
ストーリーもさっぱりでとても退屈。
久しぶりに読んだのに全く作風に変化がないという懐かしさだけが残りました。

新作をもう一冊借りているので、それ次第でもう読むのはやめにします。
posted by めみ at 16:14| 折原一