2005年11月28日

弁護側の証人/小泉喜美子 ★★★★☆


八島財閥の放蕩息子・杉彦に見初められ、玉の輿に乗ったストリッパー、ミミイ・ローイこと漣子。
『遺産狙い』という中傷をされながら毎日を過ごす中、八島家当主の龍之助が殺害される。
まさか夫の杉彦が犯人!?
必死の調査を続ける漣子と仲間たち。
新たな弁護側の証人は見つかるのか?


ストーリーは、漣子の一人称と三人称の交互で回想を挟みながら進みます。
屋敷の雰囲気や漣子に対する使用人の態度などが本書で語られている通りヒッチコックの「レベッカ」を連想させ、全編に不穏な空気が漂っています。
その反面、漣子の支えになってくれるエダや清家弁護士のキャラがいい味を出していて緩和剤になっているのですが。
警部補も涙の決断ですね。素晴らしいです。

そして真相。
いや〜もう〜見事に騙されました!!
大きな「ひっかけ」があると知っていたので、とても注意深く読み進め「あんなトリック」や「こんなトリック」の可能性を考えていたのですが・・・。
真相解明のくだりになると「・・・へ!?」。
再読して「えええええ〜!!」。
初読時は何の違和感も無かったのですよ。
とっても「巧い」です。やられました。
これが40年ほど前に出された作品だなんて・・・。
そして全てにおいて「フェア」なのです。
これにまた、びっくりです。

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たかじょう > 早々に読まれたのですね!ね〜、びっくりですよね!!!冒頭を再読して、改めて巧さに驚き!そうそう、裁判が始まったときの混乱、すごくよくわかります!この驚きが共有できてうれしいです♪・・・めみさんももう一つの短編について書かれるの忘れてますか???(違う本かな。。。) (2005/11/28 16:48)
めみ > <かなりのネタバレです♪>
たかじょうさん、もうびっくりですよ!そうそう、冒頭!恥ずかしながら、一度再読しただけでは冒頭がいつのシーンなのかが解らなくって「これは???」と悩みましたよ。でも、何と「あらすじ」に「○○が犯人だとは!」とちゃーんと答えが書いてあるんですよね!このあたりにアンフェアを感じる作品は結構あるのに、これはスゴイですよ〜。いやはや〜。あっ、もう一つの短編(笑)??ありましたありました。しかし、ここでもたかじょうさんのおっしゃる通り、表題作がズバ抜けているせいで印象に残りませんでした〜。惜しいなぁ〜。 (2005/11/28 17:09)
posted by めみ at 16:12| 小泉喜美子