ミステリ中心の読書メモ。コメントは何気に承認制です。
2008年09月02日
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 理に巣喰うは最強の敵・・・。京極堂、桜の森に佇つ。 当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな・・・2つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。 房総の富豪、織作家創設の女学校に拠る美貌の堕天使と、血塗られた鑿をふるう目潰し魔。連続殺人は八方に張り巡らせた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。中心に陣取るのは誰か?シリーズ第5弾。(amazonより)
<貴方はそうして世界を勝ち取るの?>
これは良い! 今回も800ページの分厚さだけれど、女学生のパートがとても読みやすく、リーダビリティの高さは『魍魎の匣』レベル。 お寺や宗教も絡んでこないため、薀蓄も少なめなのですよね。 そして、しつこいほど意表を突く展開は驚きの連続でした。
「狂気」がベースとなっているので少し疲れますが、なぜか女性にモテる木場修や、榎さんの大立ち回りなど、見所も満載。 作中でツッコまれている通り、見事な「ご都合主義」の真相なんだけれど、そんなことはどうでも良いのです。 めちゃめちゃ面白かったのです。
ラスト一行にため息。美しい! | |
真相に触れています。
posted by めみ at 13:39|
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京極夏彦
2008年08月19日
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 シリーズ最大の難事件!京極堂、結界に囚わる。 忽然と出現した修行僧の屍、山中駆ける振袖の童女、埋没した「経蔵」・・・。 箱根に起きる奇怪な事象に魅入られた者・・・骨董屋・今川、老医師・久遠寺(くおんじ)、作家・関口らの眼前で仏弟子たちが次々と無惨に殺されていく。 謎の巨刹(きょさつ)=明慧寺(みょうけいじ)に封じ込められた動機と妄執に、さしもの京極堂が苦闘する、シリーズ第4弾!(amazon商品の説明より)
<この檻は破れませぬ>
ひやぁ・・・長かった・・・。 これまでは何とか薀蓄に目を通してきたけれど、今回は飛ばしてしまった・・・。 絶対、難易度高くなってる! でも「公案」や「十牛図」はシュールで興味深かったです。
ミステリ面はあまり期待してなかったので、意外な犯人にびっくり。 それまでの構図がひっくり返るシーンは、とても鮮やかでドラマチックでした。 さすがに犯人の動機には首を傾げましたが、この(濃ゆ〜い)雰囲気ならアリですね。 不道徳な関係もトリックも、何だかどうでも良いとさえ思えてくるのが不思議。
それにしても、榎木津の「僕だよ!」の登場は良いなぁ 釈迦も弥勒も榎さんの下僕って・・・素敵すぎる。 今回も楽しませてもらいました。 | |
真相に触れています。
posted by めみ at 14:24|
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京極夏彦
2008年07月18日
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 妾(あたし)は人を殺したことがあるんでございますよ。 髑髏のみせる幻、骨の記憶を黒衣の男が解き明かす。 狂骨は井中の白骨なり・・・。(帯より)
<どこまでも、いつまでも沈み続ける>
またまた一気読み。面白かった〜。
時々、自分に別の人間の記憶が入り込むと訴える女。 胡乱な夢に悩む男。 数年前の宗教が絡んだ集団自殺。 海に現れては消える金色髑髏。
今回の謎もとても魅力的なのですが、京極堂がお出かけしていてなかなか登場しないのと、降旗が「フロイトフロイト」と煩いのが原因で、少し冗長に感じてしまいました。 同じく新キャラの伊佐間さんは好きなのになぁ。
『魍魎』もそうだったけれど、トリック自体に驚きはありません。 どんどん広がりを見せる物語に翻弄されるのが抜群に心地良いのです。 そして、どう着地するのかが見ものなんですよね。 いやぁ堪能しました。 このシリーズ、のめり込みそうです。 |
真相に触れています。
posted by めみ at 19:24|
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京極夏彦
2008年07月04日
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 匣の中には綺麗な娘がぴったり入ってゐた。 箱を祀る奇妙な霊能者。 箱詰めにされた少女達の四肢。 そして巨大な箱型の建物―箱を巡る虚妄が美少女転落事件とバラバラ殺人を結ぶ。 探偵・榎木津、文士・関口、刑事・木場らがみな事件に関わり京極堂の元へ。 果たして憑物は落とせるのか!?日本推理作家協会賞受賞作。(Amazon商品の説明より)
<何故そんな隙間だらけのまヽ蓋をするんだ>
ただ、ため息。「ほう。」
読書中ずっと文章に煽り立てられているような感覚のまま、一気読みでした。 「みつしり」などの表現にゾクリ。 次のシーンへの展開の仕方も好みです。 なによりも、作中作「匣の中の娘」の幻想的な雰囲気に引き込まれてしまいました。
榎木津が登場すると雰囲気がガラッと変わって、やけに楽しくなります。 関口も相変わらず危なっかしいのだけれど、木場修や初登場の鳥口を含め、京極堂を中心とする彼らの関係はとても魅力的です。
終盤、京極堂が語り出してやっと読者に分かる事実があったり、不満な点はあるのだけれど、読後はそれも些細なことに。 もう「本格」なんて関係のない迫力。 対決シーンには眩暈がしました。
畏れ入りました。傑作です。 | |
真相に触れています。
posted by めみ at 09:49|
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京極夏彦
2005年10月19日
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 <君は猿に似ているね。>
京極堂の『この世には不思議なことなど何も無いのだよ』よりも、上の榎木津の台詞の方が印象深い私。
初・京極作品です。 しっかりと気合いを入れて読み始めたのですが、それからはもう一気読み。 長さが気にならないと言えば嘘になりますが、次へ次へと読ませる力がすごいです。
キャラクターが良いですね。 京極堂はもっと寡黙で堅物なイメージだったのですが、妹とのやりとりなど、人間っぽくて意外でした。 榎木津はとてもアンフェアな設定なのに、所々で彼がつぶやく断片的なヒントが気になってしまい、焦ってページを捲ってしまうのです。 この、とても個性的な2人に「君が一番変わっている」と言われる関口って一体・・・。
昭和20年代の時代背景が、事件の全容と巧く絡み合い、よりミステリアスな雰囲気を醸し出しています。 序盤で長々と語られる京極堂の薀蓄を、我慢して読んだことが報われました。 真相への重要な伏線だったのですね。 おかげで、超力技のトリックも無理なく納得。 ラストも京極堂の怒涛の論理が繰り広げられ、驚きの真相や、思いもかけぬグロ描写に「ひゃ〜」とおののくのですが・・・。 ミステリ面においては、多少、迫力で押し切った感がします。 私の読みが甘いのか、いくつもの伏線が終結されていく爽快さが、あまり味わえなかったのが残念。 冒頭の「独白」の語り手には驚きましたが。
最近、浦賀和宏の『安藤シリーズ』を立て続けに読み、気が狂いそうになったのですが、何となく読後感が似ています。 この作品で、好きな探偵キャラが増えました。 京極作品、これからゆっくり追いかけたいです。
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たかじょう > おはようございます!しばらく更新されてなかったので調子を崩されたか、長編を読まれてるのかなと思っていました。後者でしたか(笑)、よかった。お疲れ様でした! そうなんですよ〜、本格ではないです。私はこの『姑獲鳥』はあまり納得できないのでシリーズではけっこう下のランクです。これから『宴』にかけては好きなんですが。ぜひぜひ『宴』の大仕掛けに驚いてほしいです。あ、私は薀蓄は斜め読みです(爆)。 ちなみにエノさんはこの作品が一番まともです。これから下僕が増えるにつれますますすごくなりますから、期待してください♪ (2005/10/20 08:26) めみ > たかじょうさん、ご心配おかけしまして(笑)。体調はすこぶる良好です♪たかじょうさんのアドバイス通り、読書欲が高まっている日を選んでいると、かなり時間が経ってしまいました。でも、それで正解でしたよ。没頭できました♪ 著名な作家さんだけに、文体やキャラ設定など、私の中でいろんなイメージが先行していたのですが、ことごとく覆されました。一番意外だったのが、エノさんのキャラ。登場するたび、吹き出しちゃって。でもこれが一番まともなのですか!さらにエキセントリックに!?それは楽しみです〜。薀蓄も気合いを入れてじっくり読むと、超難解だけど許容の範囲内だったので、「ほぉ〜、読んでみるものだなぁ」と感心しましたよ。←自分に。『塗仏の宴』まで道のりは長いですが、このシリーズは追いかけますよ〜。なんだかもったいなくて、老後の楽しみにとっておきたい気もしますが(笑)。読む機会を与えて下さった、たかじょうさんに感謝です〜。 (2005/10/20 11:22) あん > こんにちわ。超大作に挑まれてたのですね。このころってノベルズ本が競うように分厚くなってましたよね。私は『魍魎のハコ(漢字が変換できない)』で一度ダウン。最近ポツポツ再挑戦し出したんですが、ゆっくり追いかけます。 あ、映画の方はご覧になられました?個性派揃いの役者さんたちがちゃんと雰囲気が出してくれてて、なかなか良かったですよ。 (2005/10/20 11:33) めみ > あんさんも着手されてましたか♪分厚いノベルズはちょっと気後れしてしまうのですが、今回で自信がつきました(笑)。あんさんも一緒にゆっくり追いかけましょうね♪ 映画、良かったですか!堤真一さんが好きなので観たかったのですが、オフィシャルサイトが抜群に怖かったので断念したのです〜。本作を読んでから人物相関図を見ると、かなりハマっていますね。でもエノさんは、超美形の設定なのですが、阿部ちゃん・・・?超微妙では。芝居のスタイルはぴったりですが。いしだあゆみさんの事務長はぜひ見てみたかった〜。 (2005/10/20 12:18) あん > いしだあゆみの絶叫?を聞くだけでも価値アリですので、ぜひDVDでどうぞ。アベちゃんの俺様ぶりも良かったですよ。 (2005/10/20 20:35) めみ > あんさん、了解です♪いしだあゆみさんの絶叫は予告CMだけでも恐怖でしたよ・・・。阿部ちゃんも適役だったのですね。ラストのホル○リン漬けの映像化なんてどうするのだろうとの疑問を持ちつつ、DVD化を待ちます。 (2005/10/20 23:23) | |
posted by めみ at 15:49|
京極夏彦
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