昭和40年、東京オリンピックが開催された翌年の、厳しい雪の訪れを間近にひかえた12月初旬のこと。 水芭蕉の花で有名な尾瀬沼の湖畔にある朝日小屋、その離れで、そこに住む男・日田原聖太が、その年初めての雪の降り積もる夜、何者かの手で殺された。 朝日小屋にはその晩、被害者に恨みを持つ男女が何人か泊まっていた。 誰もが犯行は可能、と思われて、しかし犯人絞り込みの決め手はない。 容疑者の一人に数えられると同時に神奈川県警のベテラン刑事、津村武彦によるアリバイ崩しが始まる。(帯より)
<殺人事件とは、不愉快なものです>
『模倣〜』や『天啓〜』に比べると、全体的に地味な印象ですが、今回も端正な文章に好感が持てます。 残念ながら、アリバイトリック云々はあまりピンときませんでした。 見取り図まではいらなかったような。 中編を気が進まないまま長編化したということで、少し冗長に感じたかな。 ラスト3行ではニヤリ。なるほどなぁ。 | |