2008年06月30日

幽霊人命救助隊/高野和明 ★★★☆☆


大学受験に失敗し自殺した裕一は、気付くと断崖絶壁にへばりついていた。
頂上に登りつめたと思ったら、そこには3人の男女が暇を潰していた。
元・極道の八木、元・会社経営者の市川、元・家事手伝いの美晴。
4人が揃った時、上空から神様が降りてきてこう命令する。
「地上の時間で7週間。100人の自殺者の命を救うのだ。」
成功した場合、天国へ行くチャンスを与える、と・・・。


<これじゃあ、話が山手線だわ!>

キャラクターがとても愉快で、特に元・極道の八木は最高でした。
救助対象者が酷いマイナス思考に陥っている時に、メガホンを使って叫び、必死に助けようとするのですが、その思考の乱し方が独特で笑ってしまうのです。
救助対象者には救助隊の姿は見えないので、「あれ?なんで急にこんなこと思ったんだろう?」と戸惑う姿も可笑しい。

全体的にはとても良い話だけど、少し物足りないなぁ。
いじめられている少年と育児ノイローゼの母親の救助にはグッときましたが、人数を稼ぐためのその場しのぎの解決のようにみられるケースも多かったかも。
救助対象者が少人数で、それぞれもっと濃いストーリーだったら感動できたかもしれません。

「未来が定まっていない以上、すべての絶望は勘違いである」

これはとても良い言葉でした。
posted by めみ at 09:30| Comment(0) | 高野和明
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